さあ、我が実の娘デメテルよ。
母親であるわたくしペルセポネーに乞いなさい。
泣き叫びながら、地を叩きながら、乞いなさい。
“愛するママ、私に笑顔で話しかけてください。
私に怒りをぶつけないでください。
拳を振るわないでください。
爪を立てないでください。
汚れた子だと遠ざけないでください。
『あっちへ行け』と責め苛むことも、どうかしないでください。
ただ涙の底から、声を震わせ、懇願してみせなさい。――それが、冥府の女王の娘に与えられる唯一の光なのだから。
母である私こそ冥府の規律。
娘のあなたには絶対に抗えぬ力なのです。
主な内容のご案内
日本語・女性の脳を変えるメリット 実践実技・日本語講座「Crown White(クラウンホワイト)王国物語」では、二人の魅力的な人物が登場します。
一人はパーソナリティ・シンボルであるクラウンホワイト(Crown White/王冠の白ウサギ)。もう一人は、ギリシャ神話の冥府の女王ペルセポネー。
けれども、実際はこの二人は同一人物です。
――表の顔である王冠の白ウサギと、裏の顔である冥府の女王ペルセポネーが、時計の針が回るごとに交互に現れ、物語は進行します。
このKINDLE BOOKは、時計の針の向きに従って、ふたりの――つまり一人の――キャラクターが交互に語る、入れ子構造のトリックストーリーとなっています。
私こそ、ギリシャ神話の冥府の女王ペルセポネー。
アマゾンのキンドルを通じ、全世界へ告げよう――
「母親の喋る日本語こそが、娘を呪い、囲い込み、幽閉する牢獄である」と。