星の巫女カウンセリングファイル《舞田みおの場合》


星の巫女カウンセリングファイル《舞田みおの場合》


プロローグ

 星々が静かに瞬く夜、私は舞田みお。

私の役目は心理カウンセラー。

宇宙の片から届く「祈りの波動」に、そっと耳を澄ませています。

本当の名前はエリュ——希望の祈りを紡ぐ星の巫女。

魂の次元を超える門「スターゲート」を訪れ、悩める心の癒し、気づきを使命としています。

 

第一話 家族の縁(えにし)、邪なる綾(あや)

 

「遺産…ですか。葛島さん、どうぞ安心してお話しください。カウンセラーはあなたのすぐそばにいます。」

 

数年前、ご両親、そしてお兄様を相次いで亡くし、大きな悲しみが心に残った遺族の皆様。

時は流れ、家族が集まる言葉と沈黙は複雑に絡み合い、今また「相続」という現実が兄弟姉妹の間に波紋を広げていました。

 

妹さんが財産管理のすべてを担い、「郵貯口座番号を教えて」と突然電話してきた日。

葛島さんは、日常の忙しさもあって咄嗟にぶっきらぼうに断絶してしまいました。

 

星の巫女の導き

 

 舞田みおカウンセラーは相談者(クライアント)の魂の「痛み」を静かに受け止めます。

 

「葛島さん、ご両親が宇宙の大きな流れに還ったあの日から、あなたの『家族』への願いと悲しみも、とても深い響きになったのですね。

ご家族は、自分の未熟さや過去の痛みを映し出す鏡です。それでも悩みが解決しないなら、それは今、この人生で癒すべき『古いしがらみ』を、宇宙があなたに示しているサインなのかもしれません。」

 

カウンセラーの言葉は、淡い光となって葛島さんの心を包むことができるでしょうか。

 

スターゲートの気づき

「妹さんやあなたの迷いと覚悟、それはみな魂が次元を超えて成長しようとするプロセスの一つです。

法律や社会のシステムに相談することも大切ですが、家族という小宇宙の問題は法だけでは解決できないこともあります。」

 

カウンセラーの言葉は、宇宙の波動を伝えることができるでしょうか?

葛島さんの魂の扉がそっとイメージを開き、心の中に進み続けようと試みます。

 

エピローグ

「今はまだ嵐の中かもしれません。でも『本当の自分』の声、言葉の波動で周囲とつながることで、きっと魂の闇を超えた場所に愛と許しが生まれます。」

 

今日もまた、星の巫女は誰かの心の灯台となって、癒しの波動を送り続けています。

 

葛島明さんから受け取った家族の物語。 それは、魂路と癒しの光に彩られた、一つの成長のドラマでした。

もし同じような悩みを抱えているなら、「宇宙的な視座」から、自分と家族の魂に優しく問いかけてみてください。

天の巫女は、あなたの人生の変化にそっと寄り添い、祈りの光を送り続けています。

 

(つづく)