天照大御神様、私の心に隠れてしまった光を、どうか再び見出させてください。本来の私らしさを輝かせ、喜びと感謝をもって生きることができますように。
この「妄想解消療法」は、強い妄想状態にある方が抱える病的な妄想を軽減し、現実との折り合いをつけながら、社会復帰への一歩を踏み出すための心理カウンセリングの手法です。クライアントの妄想に寄り添いながら、段階的に現実検証を進めることで、安心して外界との関わりを広げていけるようサポート致します。
妄想解消療法におけるご本人への取り組み指導
あなたは、ご自身でも気付かないうちに、心の中で妄想を生み出しています。その妄想は、あなた自身だけでなく周囲の人々にも、現実の不都合やトラブル、災いをもたらす原因となることがあります。これからは、「人間の心の病」がどのようにして生じるのか、その発生原則を意識して憶え、現実と向き合う準備を整えていきましょう。
妄想解消療法における心の原則
原則1.人間はどなたでも、一人の例外もなく、「自分自身が考えたこと」しか行動に移せません。逆に、考えもしないことは絶対に行動できません。
原則2.人間はどなたでも、一人の例外もなく、過去の出来事に心を囚われたり、過去の記憶を繰り返し思い返していると––それが幸せな思い出であっても、悲しい経験であっても––必ず、自らの現実の生活が破綻に向かってしまいます。その結果、将来への希望も次第に失われてしまうのです。
人間の心の病は、必ず「妄想」から生じます。これは、多くの場合、無意識で無自覚なうちに、自分でも気づかない「観念の運動」として働いているのです。これまで、あなたが絶えず思い浮かべていたイメージが、実は妄想であったことに気づいていなかったかもしれません。ご自身の思い込みが強くなりすぎて、現実以上にイメージが膨らみ、自分自身を知らず知らずのうちに欺いてしまっていたのです。